今回は、埼玉県川口市内のJR駅すぐそばの非常にアクセスの良い立地のお建て替えです。現在は南側に交通量の多い陸橋があり少々の騒音はあるももの周りは駐車場に囲まれたひらけた立地です。でも、逆に将来ビルが建つのでは・・・と心配もされています。 さてそこに住む建築主様は、大人3人のご家族。建築主様は、もと自動車のサービス部門に所属されていた技術マンだけあって趣味は、プラモデル、ラジコン制作。居間には手作りのオーディオスピーカーもありました。奥様は、どうしても車に乗りたくてなんと59歳で運転免許取得したという行動派。今の趣味は藍染めです。まもなく勤続10年になる洋服屋さんにお勤めです。ご子息様は、以前美術館にお勤めされていたと仰るアーティスト肌。ご子息様が声をあげ、一家で建築物を見に行ったり、コンサートへ出かけたりと、ひとり居ないだけでなんだかしっくりこないと言う仲睦ましいご家族です。素人には思いも寄らない素敵な空間の発想を楽しみにされています。
2005年のクリスマスにコンペ。2006年のクリスマスの翌日に引渡し。当然ながら、紆余曲折もありつつ、あっという間だったような。そして、「家を建てる」ということ が、こういうことであったのかと、多くを学んだ1年でもありました。特に、新しい家のプランを練り上げていく作業は興味深く。丁寧に進められた建築家との対話は、 新しい家についてだけではない、そこに住まうこととなる新しい(あるいは、これまで気付いていなかった)自分自身の発見にもつながり... そんな発見から、また新し い家のイメージへと発展し、新しいアイディアが紡がれて... 振り返ると、実に深く、創造的であったように感じます。どんな生活のリズムを送ってきたのか、どういものを集めてきたのか、どういうものが捨てられないのか... 改めて振り返る生活の癖のようなもの。これまでの、なんとなく過ごしてきた生活の中身を切り開き、見つめ直すかのようなディープな感覚に、新しくなるのは家だけではないのかも?と、ぼんやり思っていた少し前。今、新しい家に住み、新たな生活をしてみれば、それまでとは違う感覚が、一家3人、それぞれに生まれている気がしております。そうした空間を生み出してくれた、建築家、a not-DESIGNのチームの想像力には、ただただ感服するばかり。図面を見、模型を見、重ねられたその後の対話を経て、ある程度、竣工後の姿は想像できたつもりでいましたが、実際の新しい家は、そうした想像を超えていて... ウィークエンドホームズ社のサポートをいただき、あのコンペから、こういう驚くべき結果に至ったことは、感動の一言。一方、今回、仮住まいがすぐ隣であったことで、新しい家が目の前で建ち上がっていく姿を、日々見つめることもできました。少しづつ竣工に向けて表情を変えていく現場の姿を振り返ると、感慨も深く。新しい家に携わってくださった全ての人々に、感謝せずにはいられません。そんなすばらしい方々と多く出会えた、この“ペンタゴン”というプロジェクト自体にも感謝したい... 四角四面ではなく、+αな五角形。これまでの枠組みを一つ踏み出したことで、これからの人生にも新しい何かが見えてきそうな気分です。
Iさん絶賛の大工の「北野 勝」さん ※なんと、お兄さんの名前は、「たけし」さんというそう。