建築主様はお若いご夫婦とネコ1匹です。現在のお住まいが手狭なことなど不満が多く、新しいお住まいをお考えでした。そんな中、奥様が生まれ育った茅ヶ崎のご実家の土地を分けてもらえることになり、今回のご計画に至りました。 コンペ時はご実家のお庭となっており、木造の車庫がありましたが、それを解体して新しい住まいを建築します。家と家の間のスペースには垣根は作らず、共有の庭として使われていて、実家とは頻繁に行き来がありますが、お互いのプライバシーは守りたいと思っています。 建築地の周辺には個人でやっているお店が点在していたり、31アイスクリームがあったりと環境も気に入られています。
今回、S様のコンペは、4組の建築家による指名コンペにて開催されました。どのプランもよく、Sさんもプランを選ぶのに本当に悩まれたそうです。もともと持っておられた「SIMPLE IS BEST」 という考えがピッタリあてはまるようなプランであったために決め手となったようです。「今回、お集まりいただきました建築家の皆様、貴重なお時間を割いて私達のために建築プランを用意していただき感謝しております。良くも悪くも、設計コンペの”醍醐味”というものを味合わさせていただきました。悩みすぎて白髪が5〜6本増えた気がします。今回は本当に”ありがとうございました。」Sさん談(コンペ当時)
プライバシーを守るというのは、Sさんにとって必須項目でありました。左写真からも分かるように窓が小さく中はあまり光りが入らないのではないかと想像します。けれども、いったん玄関に入ってLDKに足を踏み入れると「パッと」明るい空間が広がっているのにびっくりします。その秘密の一つは、外壁が黒っぽい外壁であるにも関わらず、いったん中に入ると中は白い壁や建具が使われていて、明るい印象を与えるためだと思われます。あと一つ、決定的に明るさを実現しているのは、完全に壁に覆われていても、光が燦燦ふりそそぐインナーコート。 キッチンに奥様が立ったときの視線の先に設けられていて、キッチンに立って見る眺めが一番素晴らしいと言っても大袈裟ではありません。これでは、奥様もキッチンに立つのが楽しくなります。また、オール電化のS邸は、床暖房が入っていて冬もキッチンに立っても快適です。インナーコートの手前に設けられた吹抜け空間には、愛猫「マルちゃん」が楽しく過ごせるキャットウォークが設置されていて、料理をしながら愛猫の姿も眺めることができ、奥様にとっては最高のポジションとなっています。